2015年2月27日金曜日

覚えモノ系ウェブサービスをばらばらに利用

覚えモノ系ウェブサービスをばらばらに利用している。その方が、シーンによって気分が変わって、視覚的にも刺激され、記憶が定着されやすくなる。忘れてしまったエントリーを直近のエントリーの中から発見して、更新または削除することにより、更新による優先度の維持、削除による優先度の無効化がポイント。

・GMailとToDoリスト。一応、ChromebookおよびPCと、スマホの2つのUIが存在するため、同じ内容を別のUIで眺めることによって、見た目の偏見や思い込みを排除しやすい気がする。

・Amazonのほしいものリスト。特に買い物のコストと効果の優先順位を見積もるのに使用するが、同時に検討している内容ならば、ウェブページから何でも放り込んでいる。オークションや楽天の候補から、メーカーの仕様書まで。更には、買わないという場合の解決策を記したウェブページ、具体的にはためしてがってんやら、自作ウェブページやら、Okwaveやらから放り込んでいる。ほしいけれども買わないという選択肢を含めて、総合的に検討できる。

・Chromeのタブ。開いたまま放置して、漠然とメモリを食うだけで混乱の原因になっている場合も多いが、一応、何とかしてまとめて閉じなければメモリがないという切迫感を生み出すのに一役かっている気がする。他の端末のタブ状況が把握できる利点の代わりに、当然、他のブラウザは使えないので、FireFoxの使い方が全く覚えられないまま現在に至る遠因になっている。

・Diigo。本来の使い方ではないかもしれないが、前に読んだウェブページの読んだ部分を思い出すのに使っている。何月何日にこの部分を読んでハイライトマーカーをつけたのに、覚えていないということが刺激になって、どういう覚え方をすればいいかを考えるきっかけになっている。しかし、問題は、どんどんハイライトが増えて有料プランに近づくことで、すでにソーシャルプランでは間に合わなくなりつつあり、年間40ドルのスタンダードプランに入るかどうかが現在の課題。私の使い方だと、同じウェブページを何度も繰り返し読むことに価値があるため、Wikipediaを重視している。

日本語による質問サイトのヒットカウント分析

結局、どこが一番いいのかを、数値的に評価してみることにした。例によって、グーグルの検索結果数を用いるので、その意味では評価の正確さはグーグルによるバイアスの影響を受けている。・・・ぶっちゃけ、稀に、よくわからない理由で検索結果数が時間経過で乱高下し、あまり正確とは言えない結果となる。そういった現象があるため、検索結果の日付を気にしておくと、2月27日本日である。

Yahoo!知恵袋
  • chiebukuro.yahoo.co.jp 約 12,800,000 件 
  • Yahoo!知恵袋データ
    質問総数:142,488,832件
    回答総数:352,833,063件
    知恵ノート総数:213,468件
    利用登録数:18,885,753件 

OK Wave
  • okwave.jp 約 12,700,000 件
  • OKWaveデータ
    質問総数 776万件
    回答総数 2,540万件
    ありがとう総数 4,378万件

  • q.hatena.ne.jp 約 9,740,000 件
  • 質問総数357,025件

改めて調べてみるまでもなかったかもしれない。直感的にはOK Waveと知恵袋の質問総数は、20倍も知恵袋の方が多いような気がしないが、数値が出ているので、認めるしかない。なお、OK Waveのデータベースを使って、複数のサイトで質問サイトが運営されているので、それらはほぼ同じ結果になると思われるため割愛した。

2015年2月26日木曜日

Smartalk(アンドロイド)とAGEphone(WIn7)の通話、PlantronicsのWIn7ドライバ問題

月額無料で通話しただけ課金されるSmartalkを使っている。しかし、音質が通話中に悪化する問題が起こっていて、原因を切り分けるためにWin7にソフトフォンを入れてSmartalkをアンドロイドで使うのとは著しくことなった条件を作ってみた。結局ソフトフォンとしてはAGEphoneを使ってみた。Softonicを探しても素晴らしくレビュー点数のよいソフトフォンは見つけられず、日本語の説明が詳しくて、設定が簡単、以前に古いバージョンを使ったことがあるということでAGEphoneを選んだ。しかし、BluetoothヘッドセットをWin7で使うのに難航し、結局PlantronicsのM165から音を出すのにチップセットベンダーであるBroadcomからドライバをダウンロードしてインストールする必要があった。なお、M165は新品同様で買った中古品である。結構高級なものだが、以前から中途半端なものを買って後悔してきたので、バッテリ劣化の不安はあったものの販売者を信じてアマゾンで中古品を買った。

プラントロニクスのWin7対応はどの機種でもひどいようで、以下にリンクを示す。
M165
M155
Discovery 975

まとめると、Broadcomとマイクロソフト、プラントロニクスの3者で何らかの利害がぶつかっていて、マイクロソフトの標準ドライバとして扱われておらず、パソコンメーカーがインストールしてくれなければ、Broadcomから自分でドライバを入れる必要があるということのようである。

それでも結局、AGEphoneでM165のマイク入力を選択することができず、M165に備わっているボタンによる着信操作も通用せず、AGEphoneからSmartalkへとかけたらSmartalkで出てもAGEphoneは呼び出しを続けた。Smartalkで発信してAGEphoneで着信すると呼び出しの問題ない。手間がかかった割りには、着信のたびにパソコンの前に向かってマウスとマイクが必要ということになってしまった。いまいちである。あくまで通話のテスト用のセットアップとしてしか使えそうにない。

Fusion IP Phone SMARTのアカウントを2つ持っているので、それぞれをSmartalkとAGEphoneに割り当てて、通話のテストを行った。通話途中でSmartalkの入力音声が劣化する現象は、SmartalkをWiFiで使った時に4回接続した中で2回発生した。機械の合成音のようになって、うまく聞き取れない。WiFiから切り離してヨドバシWirelessgate SIMによる3G通信の状態にすると、起こらないようである。条件を一定にするために、WiFiと3Gの両方で、u-Lawのコーデック、10msec固定を設定している。

音質劣化の原因はWiFiが混み合っているせいなのだろうか。チャネルを避けあったときに、おかしくなるのかもしれない。あるいは、Androidスマホがぼろいので、SmartalkとWiFi接続のときだけ相性が悪いのかもしれない。

・・・それもないか。コーデックが音質を支配していて、チャネルを避けあっておかしくなるのであれば、音の劣化は避けたあとで回復するはずである。設計上、規格上、コーデックはそういう作りになっているべきものである。u-Law、通称G711やPCMUと呼ばれている最も普通のコーデックを疑うわけにはいかず、コーデックをWiFiと3Gで同じ条件にして、WiFiだけで障害が起こるということは、SmartalkのアプリでWiFiのときだけ、何か、コーデックの上流か下流で特別な処理を加えているのではないだろうか。

次は、スマホ側のアプリをCSIPsimpleか何かに変更してみたい。ただ、音質劣化の問題とは別に、遅延はWiFiと3Gの両方で大きい。測ってはいないが、十分話しにくいと思わせてしまう遅延の大きさなので、遅延も音質劣化に対するクレームの遠因である。もしかしたら、電話番号付きのMVNO SIMと楽天でんわへと切り替えことになるかもしれない。

2015年2月25日水曜日

Windows用ソフトダウンロードサイトのヒットカウント分析

AndroidやChrome用のアプリは、インストールする公式サイトにレビュー点数の仕組みが備わっている。しかし、Windows用のソフトは、いろいろな掲載サイトからダウンロードしてインストールするのが習慣化したままのため、どこのレビュー点数評価をあてにするのか、極めて曖昧である。一応、その指標とするために、ダウンロードサイトのヒットカウント分析をグーグルを用いて行ってみることにした。日本語ではほぼ窓の社とベクターのどちらかで確定と思うが、稀な用途のソフトの場合、やはり英語サイトで探さないといけなくなることが多く、今回の場合は、特にSIP対応のソフトフォンでWindows7 32ビット対応の無料のもの、そしてなるべくレビュー点数の高いものがほしい。AndroidのSmartalkで懲りているのである。安定に動くのは動くし、おそらくサーバとしては悪くないのだろうが、音質が全く安定しない。話していると急に音が悪くなったと相手から言われる。アプリのせいなのか、端末本体のせいなのか、WiFiとLANの違いなのか、OSのせいなのか、根っこの部分からはっきりさせたいため、Windows用のSIPフォンが必要なので、とにかく音質が安定しているものが欲しく、レビュー評価にそれが現れていると考えたい。

もう、ざっくりと、サイト名そのものを検索語とする。

vector.co.jp 約 17,800,000 件
forest.impress.co.jp 約 500,000 件
altech-ads.com 約 129,000 件

日本語サイトは予想どおりベクターである。個人的には窓の社のレビューの書き方の方が好きだが、掲載されている数がとにかくベクターの方が多い。

www.softonic.com 約 25,700,000 件
en.softonic.com 約 25,600,000 件
softonic.com 約 16,400,000 件
download.cnet.com 約 13,100,000 件
softpedia.com 約 6,210,000 件
www.softpedia.com 約 6,210,000 件
downloads.zdnet.com 約 2,260,000 件
win.softpedia.com 約 686,000 件
pcadvisor.co.uk 約 480,000 件
www.pcadvisor.co.uk 約 480,000 件
www.filehorse.com 約 218,000 件

日本語が先頭のwww.を外すだけで良かったものが、cnetがdownload、zdnetがdownloadsとなっているもので、仕方がなく他のサイトもwwwをつけたものとつけないものの2パターンを試した。その結果、softonicでは大きく異なるものの、softpediaでは全く同じ結果になるという極めて不自然な検索結果となった。wwwとつけないアドレスを根本のアドレスと同じとみなすかどうかは、グーグルのベイズエンジンによる統計にもとづいた判断のようで、一律な基準があるわけではないようだ。いずれにしても、softonicの検索結果数が特に大きいため、今回はsoftonicでソフトフォンを探すことにしたい。

なお、cnetとzdnetが同じ資本系列のようなので、この2つの間で数値的比較を行うことに意味があるかどうかはよく分からない。中身は全くおなじかもしれない。

追記です。softonicのサイトを見て気づいたが、日本語サイトが用意されていた。以下に検索結果数を示す。

www.softonic.jp 約 2,460,000 件
softonic.jp 約 2,460,000 件

しかし、レビューの集計が英語サイトと別になっていて、しかもGoogle Playのように言語を日本語から全言語のレビュー表示へと切り替える機能もないようなので、稀な用途のソフトのレビューとして役に立たないと思われるため、やはり英語サイトの方を参照することにする。

2015年2月15日日曜日

スマホによる記憶の外部化から記憶維持支援へとシームレスに移行する

スマホやスマートウォッチの登場により、「記憶力」という言葉の定義が変わると思う。従来は、脳内記憶がすべてだったが、今後は脳内だけでなく、スマホや外部デバイスから、いかに早く情報を取り出せるかも含めて、総合的で実際的な記憶力がためされると思う。より正確には、記憶速度、記憶維持力、記憶再生力(応用力)みたいなものが出てくるのではないだろうか。更には、検索やメモ、ToDoから、オレンジアップルといった記憶の定着支援までシームレスに持ち込めること、入力の手間をかけずに、ポチれば記憶を助けるための目立った画像込みで暗記アプリに連携できることが理想である。今のところ、ここまで主張しているのは、知る限り私だけだが、少なくともスマホのよる記憶が外部化については、すでに複数の記事や書籍で指摘されている。

必要な情報を引き出せるように、1. 効率的な記憶の外部化と、2. それを引き出すための「上手な質問の作り方」の方こそ、現代の記憶術に必要なものなのです。
記憶力は暗記力ではない:「記憶 Hacks」佐々木正悟(技術評論社)

必読なのはこれらのツールを使いこなすうえで耕すべきなのが「メタ記憶」,つまりは「記憶に関する記憶」なのだということを説いている部分です。
記憶を外部に格納して,普段は安心して忘れていたとしても,必要なときに「忘れていたことを思い出せる」ようにしなければ意味はありません。そのために「思い出すべきことを引き出すキーワードを思いつけるか」が肝心になるのです。ネット時代の記憶術は「答えを導く質問を考えつくこと」,英語で言うなら,Asking the right questionだというわけですね。 
現代人に求められている「記憶力」とは単なる“暗記力”ではない!

 Wikipediaによれば、理研所属の脳科学者によってスマホによる記憶の外部化が主張されたようだが*、すでにリンク切れで詳細は不明である。これがSTAP騒動の影響かどうかはよく分からないが、タイミング的には一致しているようだ。実用的で意義深い指摘が脳科学者によりなされたのに、それが騒動と理研批判の影響で後退しないといけなくなったのだとしたら、残念なことである。

暗記支援アプリの比較 - Flashcards Deluxeことオレンジアップル

 Androidでの暗記支援アプリを列挙する。AnkiDroidは私の主要アプリだったので外せないとして、i暗記+は妻が受験したITパスポート試験の参考書に、付録としてついていたので一応使ったことがある。シンプルで美しいが、機能的には大したことはない。というべきか、後述するようにAnkiDroidの方が機能豊富すぎて互換性問題ぽいものをかかえていて、望んでいるのはAnkiDroidとi暗記+の中間でバランスのとれたアプリである。それらからGoogle Play上で「類似のアイテム」をレビュー点数の特に高いものを拾いながら辿って、レビュー点数順に並べた。2015年1月時点である。ちょっと見ない間にFlashcards Deluxeが4.7と、素晴らしく高い点数を記録する事態となっている。

4.7: 合計 878 件
現在のバージョン2.1
Android 要件2.3.3 以上
¥350 で購入
このアプリはお使いのすべての端末に対応しています。(草戸の場合の表示)
2020 Clement St. #3
San Francisco, CA  94121

4.5: 合計 16,618 件
現在のバージョン2.3.2
Android 要件2.1 以上

4.4: 合計 2,350 件
現在のバージョン1.4.9.3
Android 要件4.0 以上

3.9: 合計 225 件
現在のバージョン4.08.0
Android 要件2.3.3 以上

3.6: 合計 157 件
現在のバージョン1.1.5.3
Android 要件2.2 以上

3.2: 合計 113 件
現在のバージョン2.0
Android 要件2.3.3 以上
説明This is a DEMO version which has a LIMIT of 4 decks and 6 cards per deck. The paid version does not have this restriction.

暗記ドリルメーカーを例外として、やはり英語圏のアプリが大多数である。気になるのは、Flashcards Deluxeの無料試用版であるFlashcards Deluxe Liteの点数が3.2と著しく低いことである。英語のレビューを読み込まないと本当にデッキ数とカード数の制限だけで、これほどのレビュー点数の差が生じるものかどうかは分からない。しかし、有料版でも350円という価格と、私の全ての端末に対応と表示されてしまっているので、これが2台以上にインストールしても350円なのだとしたら、ほとんどアプリを買わない私でも今回に限っては買ってしまおうという気になる。米国OrangeOrApple.comのウェブサイト読むと、ドイツ語、韓国語対応のサイトとなっていて、会社は米国にあるが、ドイツの人と韓国の人が企画か開発に加わっているようで、一見した限りはとても真面目な印象を受ける。なぜか日本人が含まれていないのは、ゲーム以外のアプリで、ベンチャーぽい真面目なアプリのお約束である。iPhone版のレビュー点数を確認しようとすると、私は慣れていないので、点数の数値を表示する方法が分からないが、★は5なので、優秀なはずである。値段も3.99USDと、Android版の方が特に高いということもなく、いたって真面目で普通である。Amazon Apps版の方が同じAndroid版でも、高くて、3.99米ドル=468円なので、Google Play版の方が買いであろう。Amazon Apps版はレビュー点数3.5となっているが、レビュー数が少なく統計的に3.5の信頼性は低い。AnkiDroidの方も2.9となっているので、レビュー点数の違いはAmazon AppsとGoogle Playの間の因子によると思われる。今回の検証の範囲では、Flashcards Deluxeには、名前は普通すぎて記憶されにくい、話題に登りにくいという点以外の大きな欠点が全く見当たらず、いっそアプリ名ではなく以降ではOrangeOrAppleまたは、オレンジアップルとメーカー名で呼称することにする。オレンジオアアップルとすべきところだが、皮肉なことにこの社名こそ語呂が悪く記憶に残りにくいため、以降ではオレンジアップルで通したい。まとめとして、オレンジアップルはAnkiDroidの欠点を後述してしまうと、暗記支援アプリの期待の超新星ということになる。

 AnkiDroidの最大の欠点は、デッキへの単語の追加、修正が面倒な点である。Ankiという無料のウェブサービス*を使っていて、その上にパソコン版とiPhone版、Android版が、実装されているが、当然ながら文字コードが違う。iPhone版については把握していないが、少なくともAndroid版とパソコン版の間ではそうだった。Android版のAnkiDroidで入力した発音記号などは、パソコン版で表示するとおかしくなっていたりするため、パソコン側でデッキを構築、単語追加して、AnkiDroidでは暗記だけを行うのが、私の使い方であった。AnkiDroidはAnkiのオープンなシステムを、別の開発者がAndroidに実装したものなので、日本のユーザの少なさもあって、将来的に文字コードの互換性が改善される情報がみあたらなかった。現在は改善されたかもしれないが、2013年から2014年当時はそういう状況であった。単語の追加と修正を必ずどちらか一方で行わないとデッキに妙な文字コードが混じって、その文字が検索さえできないことにより、気づくのが遅ければ遅いほどうまく取り除けなくなる不安があった。しかも、AnkiDroidで単語追加をすると、HTMLペーストを強制され、プレインテキストペーストができず、コピー元の書式情報がクリアされず、理系の稀な英単語の場合に、どの日本語辞書サイトにも科学的定義に基づかない中途半端な意味しか登録がなく、英々辞書サイトにはしっかりした記述があるものの、ペースト元のサイトによって登録した結果が違って表示される問題が生じた。同じ問題について別の方向からパソコン版の方も不安定で、「HTMLを外してテキストをペーストする」"Strip HTML when pasting text"*といった設定をしても私の環境では稀に機能せず、不安なのでCtrl+Shift+XでHTMLエディタ*を開いて、頻繁に確認する必要があった。他のユーザでも、それっぽい症状は多かったようで、HTMLを外してペーストする方法そのものがネタになるという妙な状況が続いていた*。Androidさえあれば寝床で暗記作業はできるのに、暗記作業の結果よいデッキにしようとすればするほど修正の必要が頻発し、実質的にパソコンを開く作業が必要となってしまい、痒いところに手がとどかないために疲れて寝る前に作業の負担が倍増した感じで、非常に面倒であった。しかも、AnkiDroidだけで全部の作業を行い、パソコンを全く用いなければ、文字コードの問題が他のユーザとデッキをシェアするときだけに限局される、しかし、AnkiDroidの制作者の日本語問題への対応が遅いように見え、しかしiPhone版が有料なのにAnkiDroidは無料なので、立場的に文句が言えないという、問題の核心がアプリそのものではなく非常に社会的で、人間関係に巻き込まれてしまった感じで、妙なストレスの貯まる状況だった。

 オレンジアップルは、日本でも限られたユーザの間で古くから有名らしく、動画による解説さえある。私がAnkiDroidに拘っていて、当時はアプリの定量的な比較と文書化に慣れていなかったので、今になって気付いたということなのかもしれない。ともかく、動画を再生した感じ、AnkiDroidの面倒さが解決されているように見える。とてもいい感じである。一応、1アプリを購入して複数の端末にインストールできるようなので*、購入することとした。一応、手間さえ許容すればアプリの家族間共有もできるらしい*

 購入して少し使った印象だと、音声再生、つまりTTSまでAnkiDroidよりもスムーズにできて、レビュー点数が適切であることが検証できたと思う。日本語のUIがないので、近年の定番となっているらしいtarget 1900という英単語集*から最初の1~50ぐらい含まれたデッキを選ぶのに、デッキの登録サイトであるQuizletをパソコンから検索したのも合わせて15分間から1時間ぐらいかかった気がするが、それもまた英単語修行の一つとも考えられ、よい刺激と言えるだろう。パソコンからQuizletへアクセスしたというのは、オレンジアップルからQuizletのデッキを検索したとき、デッキの利用者数といったデッキ選択に有用な情報が表示されず、検索結果の上位に表示されているというだけでは不安を感じたからである。スマホからのアクセスではブラウザでパソコンよりも簡略化されたウェブページが表示される近年のスマホ対応と同様に、パソコン版Quizletではデッキの利用者数が表示されるといったことを期待したのだが、結果的にはQuizletのデッキ検索はパソコンでも利用者数の情報は表示されなかった。

 今回の場合は、Quizletから中学生の息子が慣れてくれるように画像付きに絞って"Image Sets Only"の条件で検索して、上位に表示された一つを使うことにした。現在の問題は、「上位」と述べたものの、単に"More relevant"というだけのことらしいので、検索エンジン的ベイズ理論的に、どういう統計が関係性として設定されているかQuizletまかせのはずなので、皆がたくさん利用しているデッキかどうかを検証できない点である。何かやり方があるのかもしれないが、今のところ私には分からない。それでも画像を含むデッキに限って検索する今回のような場合は、画像の出来が美しいものほど記憶に残りやすいという、多少主観に基づく指標は存在するので、数値的根拠があるわけではないが、直感で今回のデッキに決めた。なお、こういったデッキの著作権は、グレーゾーンなことが多く、それがここでデッキの名前を出さずにリンクのみ示している理由である。

天然記念物テンサイモドキのスマホ内養殖 - お気楽な記憶の外部化のススメ

この投稿から、少しこのブログの目的を増やすことにしました。いっそ、Bloggerのブログ形式とパブーの電子書籍形式で、どっちの方が書籍にまとめやすいかを実際的に調べてみることにしようと思います。もともと、パブーの方で書き始めていた内容を、こちらに移転することにいたします。


『天然記念物テンサイモドキのスマホ内養殖 - お気楽な記憶の外部化のススメ』

バカの一つ覚えと言われようと限られた項目数を完璧に覚える。百人一首、ITパスポート試験、司法試験にも役立つかもしれない。近年言われるスマホによる記憶の外部化から、暗記支援へと「リスクを減じて」移行する。途中で投げ出してしまったら、挫折感から前より苦手になるからである。精神論から努力不足とするのは早計で、山中伸弥が自由研究で試したような忘却曲線を測ると、精神論は逆効果なことが分かるはずだ。忙しさとの間で、毎日調整しながら記憶の長期管理を行う。それができた者が勝者となる。そう世の中はできていて、その手法はあまり公開されない。第一種情報処理技術者試験に合格した著者が、IT系の知識の陳腐化の速さに悩み、パソコンを経てスマホによる記憶定着支援へと移行してきた、ネタばらしである。結果的に英単語分野が先行していて、しかも英語圏で開発されたアプリが多いため、どのみち英単語を覚えないとデッキの探し方さえ分からないというのが実情である。幸か不幸か中学生の息子が某私立中学に受かったものの、通っているうちに電車ではだべってばかり家ではパズドラばかりやって成績が下がるというありがちな事態が起こっているため、中学英単語の暗記をAndroidで具体的に紹介する。それと同時に、私立中学の諸先生方におかれましては、たしかにパズドラを学校に持ち込ませないためにスマホの持ち込みを禁止するというのは、私もパズドラ問題に悩む親として一つの対策ではあろうと思いますが、理研の脳科学者によってスマホによる記憶の外部化がコメントされる昨今では、やはり、パズドラは禁止しても暗記支援アプリは電車通学の間に許す形で、スマホの持ち込み、教室預けを一般的な公立中学と同様に許可いただけないだろうか。電車内のスマホさえも禁止するのは、やはり他のご父兄の方々も行き過ぎと思っているのではないでしょうか。この場を借りて、ご理解のほど、願ってやまない。