Androidでの暗記支援アプリを列挙する。AnkiDroidは私の主要アプリだったので外せないとして、i暗記+は妻が受験したITパスポート試験の参考書に、付録としてついていたので一応使ったことがある。シンプルで美しいが、機能的には大したことはない。というべきか、後述するようにAnkiDroidの方が機能豊富すぎて互換性問題ぽいものをかかえていて、望んでいるのはAnkiDroidとi暗記+の中間でバランスのとれたアプリである。それらからGoogle Play上で「類似のアイテム」をレビュー点数の特に高いものを拾いながら辿って、レビュー点数順に並べた。2015年1月時点である。ちょっと見ない間にFlashcards Deluxeが4.7と、素晴らしく高い点数を記録する事態となっている。
4.7: 合計 878 件
現在のバージョン2.1
Android 要件2.3.3 以上
¥350 で購入
このアプリはお使いのすべての端末に対応しています。(草戸の場合の表示)
2020 Clement St. #3
San Francisco, CA 94121
4.5: 合計 16,618 件
現在のバージョン2.3.2
Android 要件2.1 以上
4.4: 合計 2,350 件
現在のバージョン1.4.9.3
Android 要件4.0 以上
3.9: 合計 225 件
現在のバージョン4.08.0
Android 要件2.3.3 以上
3.6: 合計 157 件
現在のバージョン1.1.5.3
Android 要件2.2 以上
3.2: 合計 113 件
現在のバージョン2.0
Android 要件2.3.3 以上
説明This is a DEMO version which has a LIMIT of 4 decks and 6 cards per deck. The paid version does not have this restriction.
暗記ドリルメーカーを例外として、やはり英語圏のアプリが大多数である。気になるのは、Flashcards Deluxeの無料試用版であるFlashcards Deluxe Liteの点数が3.2と著しく低いことである。英語のレビューを読み込まないと本当にデッキ数とカード数の制限だけで、これほどのレビュー点数の差が生じるものかどうかは分からない。しかし、有料版でも350円という価格と、私の全ての端末に対応と表示されてしまっているので、これが2台以上にインストールしても350円なのだとしたら、ほとんどアプリを買わない私でも今回に限っては買ってしまおうという気になる。米国OrangeOrApple.comのウェブサイト読むと、ドイツ語、韓国語対応のサイトとなっていて、会社は米国にあるが、ドイツの人と韓国の人が企画か開発に加わっているようで、一見した限りはとても真面目な印象を受ける。なぜか日本人が含まれていないのは、ゲーム以外のアプリで、ベンチャーぽい真面目なアプリのお約束である。iPhone版†のレビュー点数を確認しようとすると、私は慣れていないので、点数の数値を表示する方法が分からないが、★は5なので、優秀なはずである。値段も3.99USDと、Android版の方が特に高いということもなく、いたって真面目で普通である。Amazon Apps版†の方が同じAndroid版でも、高くて、3.99米ドル=468円なので、Google Play版の方が買いであろう。Amazon Apps版はレビュー点数3.5となっているが、レビュー数が少なく統計的に3.5の信頼性は低い。AnkiDroidの方も2.9†となっているので、レビュー点数の違いはAmazon AppsとGoogle Playの間の因子によると思われる。今回の検証の範囲では、Flashcards Deluxeには、名前は普通すぎて記憶されにくい、話題に登りにくいという点以外の大きな欠点が全く見当たらず、いっそアプリ名ではなく以降ではOrangeOrAppleまたは、オレンジアップルとメーカー名で呼称することにする。オレンジオアアップルとすべきところだが、皮肉なことにこの社名こそ語呂が悪く記憶に残りにくいため、以降ではオレンジアップルで通したい。まとめとして、オレンジアップルはAnkiDroidの欠点を後述してしまうと、暗記支援アプリの期待の超新星ということになる。
AnkiDroidの最大の欠点は、デッキへの単語の追加、修正が面倒な点である。Ankiという無料のウェブサービス*を使っていて、その上にパソコン版とiPhone版、Android版が、実装されているが、当然ながら文字コードが違う。iPhone版については把握していないが、少なくともAndroid版とパソコン版の間ではそうだった。Android版のAnkiDroidで入力した発音記号などは、パソコン版で表示するとおかしくなっていたりするため、パソコン側でデッキを構築、単語追加して、AnkiDroidでは暗記だけを行うのが、私の使い方であった。AnkiDroidはAnkiのオープンなシステムを、別の開発者がAndroidに実装したものなので、日本のユーザの少なさもあって、将来的に文字コードの互換性が改善される情報がみあたらなかった。現在は改善されたかもしれないが、2013年から2014年当時はそういう状況であった。単語の追加と修正を必ずどちらか一方で行わないとデッキに妙な文字コードが混じって、その文字が検索さえできないことにより、気づくのが遅ければ遅いほどうまく取り除けなくなる不安があった。しかも、AnkiDroidで単語追加をすると、HTMLペーストを強制され、プレインテキストペーストができず、コピー元の書式情報がクリアされず、理系の稀な英単語の場合に、どの日本語辞書サイトにも科学的定義に基づかない中途半端な意味しか登録がなく、英々辞書サイトにはしっかりした記述があるものの、ペースト元のサイトによって登録した結果が違って表示される問題が生じた。同じ問題について別の方向からパソコン版の方も不安定で、「HTMLを外してテキストをペーストする」"Strip HTML when pasting text"*といった設定をしても私の環境では稀に機能せず、不安なのでCtrl+Shift+XでHTMLエディタ*を開いて、頻繁に確認する必要があった。他のユーザでも、それっぽい症状は多かったようで、HTMLを外してペーストする方法そのものがネタになるという妙な状況が続いていた*。Androidさえあれば寝床で暗記作業はできるのに、暗記作業の結果よいデッキにしようとすればするほど修正の必要が頻発し、実質的にパソコンを開く作業が必要となってしまい、痒いところに手がとどかないために疲れて寝る前に作業の負担が倍増した感じで、非常に面倒であった。しかも、AnkiDroidだけで全部の作業を行い、パソコンを全く用いなければ、文字コードの問題が他のユーザとデッキをシェアするときだけに限局される、しかし、AnkiDroidの制作者の日本語問題への対応が遅いように見え、しかしiPhone版が有料なのにAnkiDroidは無料なので、立場的に文句が言えないという、問題の核心がアプリそのものではなく非常に社会的で、人間関係に巻き込まれてしまった感じで、妙なストレスの貯まる状況だった。
オレンジアップルは、日本でも限られたユーザの間で古くから有名らしく、動画による解説さえある。私がAnkiDroidに拘っていて、当時はアプリの定量的な比較と文書化に慣れていなかったので、今になって気付いたということなのかもしれない。ともかく、動画を再生した感じ、AnkiDroidの面倒さが解決されているように見える。とてもいい感じである。一応、1アプリを購入して複数の端末にインストールできるようなので*、購入することとした。一応、手間さえ許容すればアプリの家族間共有もできるらしい*。
購入して少し使った印象だと、音声再生、つまりTTSまでAnkiDroidよりもスムーズにできて、レビュー点数が適切であることが検証できたと思う。日本語のUIがないので、近年の定番となっているらしいtarget 1900という英単語集*から最初の1~50ぐらい含まれたデッキを選ぶのに、デッキの登録サイトであるQuizletをパソコンから検索したのも合わせて15分間から1時間ぐらいかかった気がするが、それもまた英単語修行の一つとも考えられ、よい刺激と言えるだろう。パソコンからQuizletへアクセスしたというのは、オレンジアップルからQuizletのデッキを検索したとき、デッキの利用者数といったデッキ選択に有用な情報が表示されず、検索結果の上位に表示されているというだけでは不安を感じたからである。スマホからのアクセスではブラウザでパソコンよりも簡略化されたウェブページが表示される近年のスマホ対応と同様に、パソコン版Quizletではデッキの利用者数が表示されるといったことを期待したのだが、結果的にはQuizletのデッキ検索はパソコンでも利用者数の情報は表示されなかった。
今回の場合は、Quizletから中学生の息子が慣れてくれるように画像付きに絞って"Image Sets Only"の条件で検索して†、上位に表示された一つを使うことにした†。現在の問題は、「上位」と述べたものの、単に"More relevant"というだけのことらしいので、検索エンジン的ベイズ理論的に、どういう統計が関係性として設定されているかQuizletまかせのはずなので、皆がたくさん利用しているデッキかどうかを検証できない点である。何かやり方があるのかもしれないが、今のところ私には分からない。それでも画像を含むデッキに限って検索する今回のような場合は、画像の出来が美しいものほど記憶に残りやすいという、多少主観に基づく指標は存在するので、数値的根拠があるわけではないが、直感で今回のデッキに決めた。なお、こういったデッキの著作権は、グレーゾーンなことが多く、それがここでデッキの名前を出さずにリンクのみ示している理由である。
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