必要な情報を引き出せるように、1. 効率的な記憶の外部化と、2. それを引き出すための「上手な質問の作り方」の方こそ、現代の記憶術に必要なものなのです。記憶力は暗記力ではない:「記憶 Hacks」佐々木正悟(技術評論社)
必読なのはこれらのツールを使いこなすうえで耕すべきなのが「メタ記憶」,つまりは「記憶に関する記憶」なのだということを説いている部分です。記憶を外部に格納して,普段は安心して忘れていたとしても,必要なときに「忘れていたことを思い出せる」ようにしなければ意味はありません。そのために「思い出すべきことを引き出すキーワードを思いつけるか」が肝心になるのです。ネット時代の記憶術は「答えを導く質問を考えつくこと」,英語で言うなら,Asking the right questionだというわけですね。
現代人に求められている「記憶力」とは単なる“暗記力”ではない!
Wikipediaによれば、理研所属の脳科学者によってスマホによる記憶の外部化が主張されたようだが*、すでにリンク切れで詳細は不明である。これがSTAP騒動の影響かどうかはよく分からないが、タイミング的には一致しているようだ。実用的で意義深い指摘が脳科学者によりなされたのに、それが騒動と理研批判の影響で後退しないといけなくなったのだとしたら、残念なことである。
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