変異による遺伝病が、進化の代償であることの説明として、もともと誰の言葉だったか思い出せないのですが、ワトソンの
遺伝子の分子生物学の257ページに次の言葉を見つけました。多くの著者がいるのでワトソンの言葉というわけでもないですし、出典が挙げられているわけでもないのですが、章の最初のページに記されていて目立っていると思うので、学者の間でも信じられている説なのだろうと思います。
一方、もし遺伝物質がまったく変わらずに引き継がれるとすると、進化を促すのに必要な遺伝的変動がなくなり、ヒトも含めて新しい生物種は生じないことになる。つまり、生命と生物の多様性とは、変異と修復との微妙なバランスの上に成り立っているのである。
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